メバル強化月間 第三弾。
今年の春の訪れは早く 桜の開花も例年よりかなり早まりそう。
「今日はお花見日和です。」と天気予報のお姉さんが言っていたし
天気図の等圧線の間隔も広く 風吹きそうにないし
海の上もベタ凪・メバル日和かと思いきや…
前夜 船頭さんの言葉が重い。
「明日 出船できないかも。午前中は まず無理でしょう。
出られたとしても午後から 半日になるけど いいですか?」
と 出船中止ともとれるお言葉が。
日本海上にある高気圧から吹き込む北東の風がくせ者。
大潮の満ち潮と北東の風はまともにぶつかり合い 大波が発生する。
メバルは凪を釣れ といわれるように
船が波で上下しているようでは 釣りにならない。
それ以前に 本船航路を渡ることさえできないという。
天気予報が いい方にはずれることを期待するしかない。
9時 着港。
船頭さんも来られたが 「今のところ無理ですね。」
湾内ではそれほど風があるように感じないのだが
港に帰ってくる船の船頭さんは ジェスチャーで大波&×のポーズ。
先に出ている他の船頭さんと連絡を取り合っても
大波で釣りどころでない とのこと。
出船中止が現実味を帯びてきた。
午後からの短時間でいいから風が収まってくれないものか。
ダメなら お花見でもして帰りましょうか?
状況が好転することを願いつつ
港で待機すること 2時間あまり…
私は車の中で熟睡 zzzzz
風が少し収まってきたようなので とりあえず出てみましょうか ということに。
11時過ぎ 出船。
満ち潮が止まったせいか 港を出ても波はそれほど立っていない。
しかし 島影を抜けて本船航路にでると やはり白波がボコボコ。
引き潮になれば この風は波頭を押さえてくれるはず と信じよう。
島影の風裏ポイントから 釣り開始。
すでに時刻は12時を過ぎている。
短期集中で頑張らねば。
最初の流しから 追い食いしてきたが…
手応えが弱々しい。
20cm前後の小メバルばっか。
風波も予想より少なかったので これなら十分戦えそうだ。
潮が効いたポイントでは 小型に混じって 中型〜大型が連で揚がってくるようになった。
2回流せば こんな感じ。
大型の割合は少ないが
出船中止もやむなしの状況から考えると
釣りができるだけでもよしとしなければ。
釣り開始1時間ほどで 30匹と開幕ダッシュ成功。
前日 爆釣したというポイントへ移動。
平日・曇り・べた凪・大潮・船少ない と好条件が重なった前日は
朝から大型・超大型がバンバン掛かり
尺メバルも10匹以上 20cm前後の小メバルはリリースしても
100匹超で もう十分と早じまいだったという。
今日も爆釣を期待せずにはいられない。
最初から追い食い成功したものの
… 何じゃ こりゃ。
マイクロメバルから尺近いサイズまで。
極小から特大サイズまで混在しているのか。
他の釣り船の客も ポツポツといった感じで釣れてはいるようだが
大型が連で揚がっている様子はない。
最近は誘わない誘い?(リール巻かない・竿をあおらない)を心がけ
基本的に仕掛け(サビキのサバ皮)をできるだけ動かさないようにしている。
着底後すぐに底を切り(50cm〜5m)
そのまま水平移動でメバルの鼻先に持って行く作戦。
これはシラサで釣るメバルの極意と全く同じ。
メバルの群れの先頭集団の上部にいる魚こそ最も食い気のある良型のメバルなので
そこにターゲットを絞る釣り方を心がけている。
メバルは底に居るという先入観が捨てられない人は メバル釣りに向いていないだろうし
オモリで底をトントン叩くような釣り方をしていては メバルの数釣りは難しい。
それと メバルはとても臆病で 目のいい魚だということを忘れずに。
メバルの捕食は基本 待ち伏せ型で 流れてきたベイトに飛びつくようにして食べる。
釣り番組の出演者を見ても 遊漁船の釣り客を見ても メバルは誘いをいれないと…
と思って 常にリールのハンドルを巻いたり 竿を上下に動かしたりしているが
誘いを止めた方が 確実に釣果を伸ばせるはず。
かけ上がりや底から浮いたメバルを狙うのなら着底後3〜5m
比較的フラットなポイントやメバルが浮いていない場合は着底後50cm〜1m
底からオモリを上げて ひたすら仕掛けを動かさずに メバルの鼻先にもっていこう。
きっと誘っている人より釣果アップするはず。
大事なことなので もう一度 …
メバル釣りでは底を切って 仕掛けを動かさないこと。
前日ほどの爆発力はないようだが
20cm後半の良型がポツポツ混ざってくる。
手応え十分 尺あるか?と思っても
やはり30cmの壁は厚い。
今日は28〜29cmの 口開けたら余裕の「なんちゃって尺メバル」がやたらよく掛かる。
同サイズ10匹は釣ったのに 尺超えは…
どうも 狙いの潮が差し込んでこないようで
潮の流れも0.3〜0.4ノットと昨日の半分ほど。
昨日は いい反応を見つけて仕掛けを入れたら 即大型入れ掛かりだったというのに
今日は スカ流れも多い。
他の船も 今日はダメやね〜 と帰っていった。
ここでは20cm後半のお刺身サイズを そこそこ確保できた。
ポイント小移動を繰り返し 拾い釣り。
潮のヨレ周辺でメバルが浮いている場合は
底を大きく3〜5mほど切って待つ。
メバルは底にいるという先入観を捨てないと
刻々と変わっていく状況に対応しきれない。
そして 夕方のゴールデンタイムへ。
しかし 小メバルが多く 期待の尺サイズはどこへ行った?
あきらめかけていたら 突然竿先をひったくるアタリ。
ここで無理して竿を起こすと 細いラインはブレイクしてしまう。
人間ごと引っ張り込まれそうになる引きに何度も耐えながら 追い食いを待つ。
幹ごと飛ばされることもあるので 全身の関節を使って引きをかわす。
リールのハンドルが巻けない重量感たっぷりの手応え。
29 28 27 27 26 25cm の6連。
この爆発力こそが 伊予灘メバルサビキの醍醐味。
午後からの釣りになり 前日ほどの活性がなかったが
時間の割には 十分楽しめた。
午前中海が荒れていたので本土からの遊漁軍団が来なかったのが
好釣果につながったようだ。
一日凪の好天だったら 船が大挙して押し寄せ
ポイントもすぐに潰され これだけ釣れなかったはず。
結果オーライ・終わりよければすべてよし ということで。
尺近いサイズは10匹ほどいたが
期待の尺メバルは … なし。
枝が飛ばされること 3回。
かといって 仕掛けを1号にアップすると
アタリの数は1/2 以下に激減してしまうので
細仕掛けで いかに尺サイズを獲るか ギリギリの攻防がこの釣りの魅力でもある。
小5割 中2割 大3割 といった感じ。
潮がよければ 大型の割合がもっと増えるはず。
まだまだ来月も期待していいかも。
本日の釣果 メバル 〜29cm 104匹